
ドラマ化もされたIS〜男でも女でもない性〜の1巻のネタバレと感想を紹介してます♪
「IS(インターセクシャル)」確率として、2000人に1人。「性」というデリケートな壁を前に、声も出せず震えている“私たち”を知ってください――。《CASE 1:ヒロミ》 戸籍の性別は空欄のまま。女として育ったけれど、“フツウ”と違う身体。「一生恋愛できない」と思っていたヒロミに、同僚から突然の告白が。身体のこと、好きな人に知られたら……!?
引用:まんが王国
IS〜男でも女でもない性〜1巻のあらすじ!
ISとは、インターセクシャルという身体的に男女の判別が難しい性を持った人々のことを言う。
ヒロミは女として育ったけれど、「普通」とは違う身体。
社会的にもまだまだ認知度が低く、男女としてしか区別されない社会で隠されるように育ってきたヒロミは母にも相手にされず、一生恋愛なんて出来ないと思っていたが、会社の同僚から突然の告白をされた!
ヒロミもそんな彼の事を好きになるが、彼を好きになればなるほど本当の自分を知られる事が怖かった。
同僚の心ない言葉に傷つき、深い絶望に立たされ、行き着いた先はーーーー???!!!!
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IS〜男でも女でもない性〜1巻のネタバレ !
主人公の咲坂ヒロミは女として育ったけれど、戸籍上の性別は空欄のまま。
外見、仕草や行動を女性として見せる為に演じていたが、それでも人間関係が上手く築けず何回か転職し、新しい職場へ勤務しはじめたばかりだった。
そんな中出会ったのが大ちゃん。
顔を真っ赤にさせながら、自分のやっている野球を見に来て欲しいとヒロミを誘った。
彼の能天気でひたすら明るい性格に流されて、半ば引きずられるように付き合う事になった二人。
ヒロミはまさか、自分が男の人と付き合えるようになるなんて!と夢のように思っていた。
でも、関係が深くなればなるほど大ちゃんは身体を求めてくるようになる・・・。
自分の身体を知られてしまったらどうしようと不安な気持ちでいた。
その事にヒロミの母も気付き、
「あなたが傷つくだけなんだから、付き合うのは辞めなさい」
と否定するのだった。
ヒロミの身体は生まれた時からまるで小さなぺ◯スのようなものがあり、膣は癒着していた。
身体の中には卵巣と精巣が一つずつ。
シングルマザーだった母は、その事について何も教えてくれず、なんで自分の身体が他の子と違うのか聞いても、着替える時はタオルで隠しなさいというだけだった。
思春期になると益々女性としての身体ではない事が分かり始め、反対に声が低くなり体毛が濃くなり、身体検査の時は恥ずかしくて仕方がなかった。
女でも男でもない、私はどうして誰にも愛されない身体なの??!!
その答えを知ったのは高校の時だった。
IS(インターセクシャル)半陰陽者。両性具有。神話や小説に出てくるそんなファンタスティックなものではなく、現実の彼らはほとんどが生殖機能を持たず、「男女社会」のどちらかに組み込まれ隠されて生きているーーー。
母にどうして教えてくれなかったのか攻めたが、母も未だにヒロミの身体を受け止めきれないでいた。
母親さえも背を向けるこの問題にどうして大ちゃんに言えるだろうか・・・。
ヒロミは同じ悩みを持つ仲間をインターネットで見つけ、自分たちの悩み、少ない中での情報の共有をしていた。
そんな中、造膣手術という言葉を知る事になる。膣が出来れば本当の女性になれるかもしれない!と、総合病院に受診した。
大ちゃんの女でありたい!そう強く願うヒロミだが、医者は物珍しい症例に次々と見学者が来て、モルモットのように扱われ、酷く傷ついた。
看護師がヒロミの症例を話しているのをたまたま受診で来ていた同じ職場の女性が聞いていた。
翌日出勤すると更衣室の鍵が閉まっており、その女性からあんたは女じゃないから入れないと言われる。
看護師なんておしゃべりだし、あんた、あの病院じゃ今頃超有名人だね!と大笑いした。
その現場を大ちゃんが聞いてしまう。
ヒロミは、手術出来ればフツーの女の子にきっとなれるから信じて欲しいと言うと、大ちゃんは
「理解出来るよう努力する」
と言ってくれたが、複雑な表情。あんな表情初めて見た・・・・。
一方、造膣手術の計画は着々と進められていた。
「手術すれば普通にセックスできるんですよね?」
と医者に聞くと、普通には出来ないと言われ悩むヒロミ。
それでも大ちゃんの為に・・・と大ちゃんが野球をしているのを見ていると、隣でお母さんに抱っこされた赤ちゃんがオギャァと泣き出した。
それを見ていると脇にいた同じ職場の男性が、
「ヒロミちゃんも子どもいっぱい欲しいってタイプ?」
と聞いてきた。
男性は続けて、
「大の夢は大家族なんだ。あいつ母親がいないから、憧れるんだって。作ってあげれば?」
と言われ、周りからも茶化される。
子どもを産んでこそ一人前・・・。
「やめてよぉ!!!!」
そういい席を離れるヒロミ。異変に気付き、大ちゃんが追いかけてくる。
「私は普通にはなれない。子どもも産めない!!やっぱりこれじゃ、ダメだよね?半陰陽の私なんてつきあうのもイヤなんでしょ?!」
と言い残し、こんな自分なんてと自暴自棄になり、駅の電車で自殺を図ろうとするが、ちょうどその時ヒロミの精巣の部分に痛みが生じ、死にきれなかった。
なんとか帰宅し、こんな気持のまま女性化治療を受けても幸せになんてなれないと思っていると、家庭の医学書の間からヒロミの母子手帳が見つかる。
生まれた時から日記を書いていた母。
生まれて間もなく半陰陽児と診断され、将来男でも女でも通用するよう「ヒロミ」と名付ける。
女性の方が治療が容易。そんな理由で親が性別を決めていいの?
結局戸籍は空欄にし、女性化治療も断った。
この子にとって何が一番幸せなのか、わからない、わからない、わからない、わからない・・・。
そこには愛情いっぱいの記しが残されていた・・・。
母になんで言ってくれなかったのか問うと、
「身体なんて、どうでも良かった。あんたが私の大事な子どもだって事に変わりはないんだから」
と、話してくれる。
ヒロミは、
「ずっと一人だと思ってた。言ってくれなきゃ分からないでしょ?こんなにも私の事を思っていてくれていたなんて。・・・・ありがとう・・・。」
と二人抱き合い涙を流した。
ヒロミは大ちゃんに会い、会社を辞める事を告げた。
今後は自分がISである事を公表して、社会に役立てていく事に決めたと。
「もう大ちゃんの女にはなれない」
「自分の精巣が痛んで気づかせてくれた。生まれた時からずっと一緒だった。私にはこれが自然な身体だって事を・・・」
と、今でも大好きな大ちゃんにヒロミは別れを告げる。
大ちゃんも引き止めたい気持ちがあったが、堪える自分がいた・・。
数年後、セミナーで
「性とは何か」
をテーマにISを伝えていくヒロミ。
背の高い人低い人、色んな人がいるように私達の性も複雑で、不完全に見えるISさえ自然なんだという事をわかって欲しいと訴えた。
演説後、拍手が湧き上がる中、端の方で大ちゃんがこっそり聞いていた。
「俺の夢は大家族だけど、・・・だけどヒロミが恋しくて・・!始めは女らしい所のヒロミが好きになった。だけど、思いの外強い所、堂々としてかっこいい所も好きなんだ。男とか女とか関係ない。また付き合ってください」
と言い、涙するヒロミに愛してると抱きしめたーーーー!
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IS〜男でも女でもない性〜1巻の感想
性同一性障害など性に関して少しずつ認知されてきた現代ですが、正直この作品を読むまでISという人々が存在することを知りませんでした。
でも、2000人に1人、もしくは4000人に一人の確率で存在する事実。
みんなと同じが大好きな日本人特有の概念が、このような人達を生きにくくさせている事実はぬぐえません。
そんな社会でも、批判非難、苦しい環境にありながら何度も迷って傷ついて、それでも最後には希望を持って生きていく・・・そんな姿を描いています。
少しでも生きやすい世の中になるよう願ってやみません。
興味のある人は是非!!
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